【能登半島地震・下唐川通信「絆」】団地に花の彩り

団地に花の彩り(62号、2024年11月6日発行)

「いしかわ緑のまち基金」とボランティアのみなさん,ありがとうございました!

(公財)「いしかわ緑のまち基金」のお世話で,秋から冬にかけての花植えをしました。ミニシクラメンの名前はすぐわかりましたが,他の花の名前は聞いたことがありませんでした。3種類の花苗を寄せ植えにしてみんなでプランターに植えました。また,参加した人には,ミニシクラメンの鉢植えがプレゼントされました。秋も深まり,桜の葉が色づく中,赤やピンク,白色の鮮やかな彩りが団地に加わりました。お世話してくださったボランティアのみなさん,ありがとうございました。

10月の水質検査の結果

10月の検査の結果が届きました。残念なことに今回も鉄分等が基準値を下回ることはできませんでした。色度は順調に下がってきていて,お風呂に入った時のお湯の色もかなり良くなってきているのですが。もう少しボランティアの方の運んでくれる飲料水に頼ることになりますが,今後冬に向けての対策として,役場に要望して田畑さんの井戸水を集会所まで引いてもらうことにしました。上下水道課と相談して,簡易水道が使えなくなった時に避難所としての集会所の飲料水が確保できるような工事をしていただくことにしました。(11月中に工事完了の予定)田畑さんの井戸水の全項目検査をしてもらったのですが,どの項目も問題がなく,飲料水としては最適であることも確認できています。今,お手伝いJAPANに届けて頂いている飲料水については,11月までということにしましたので,ご理解の程よろしくお願いします。(文責:加代 等)

 

公費解体が順調に進んでいます(63号、2024年11月10日発行)

変わりゆく地区の姿を見ながら,私たちはどんな未来を見ていくのか…

真っ青な秋空が広がった仮設団地の駐車場から地区を眺めると青色の重機が解体した木材を運び出していました。そして,周りを見渡すと今までそこにあった家が何軒も無くなっています。この1か月で地区の風景が随分変わってしまいました。7月末,私の家から始まった公費解体も「順調」に進んでいます。でも一軒一軒の家には,そこに住んでいた人たちの色々な思いがあって,「順調」という言葉で表現していいのかどうか。自分の家が解体されていく時,新しい家が完成した時の祖父や両親,そして,妻や子どもたちの喜んだ顔,そして,そこで過ごした楽しい思い出がたくさん蘇ってきました。74歳で亡くなった母が,最後に私に言った「いい家に住まわせてくれて,ありがとう。」という言葉も,私の心に深く刻まれています。「公費解体」「順調」という言葉は,地震からの「復興」という何となく前向きな言葉に聞こえてきますが,でもそれは,それまでそこにあったものが無くなり,私たちの記憶の中だけに残されるということです。すでに20軒ほどの解体が終わり,12月の中頃には残りの8軒も解体が終了する予定です。行政や鳥越測量さん,そして宗重さんと連絡を密にしながら,「公費解体」を進めて来ましたが,変わりゆく地区の姿を見ていると,複雑な気持ちになります。住み慣れた思い出がいっぱい詰まった家々が,そして地区全体が変わっていく姿に思いを寄せながら,これからの私たちの生活や地区の復興について,みなさんの意見を聞きながら復興対策員会等で考えていこうと思います。今後ともご理解とご協力よろしくお願いします。 (文責:加代 等)