【豊岡市情報】興味深いセッションがたくさんあります

信用金庫(協同組織金融機関)による地域プロジェクト支援の秘密~なぜ但馬信金は地域ムーブメントを起こせるのか︖~(金融部会)

日時:2023年9月3日(日) 10:40~12:50 会場:第1会場 1階 A101~A103(大教室)

概要

毎年のように魅力ある移住地として注目されている*豊岡市。斬新なアイディアで新しいプロジェクトを多数生み出してきており、老舗料亭に新たな視点を加えることで化学反応を起こそうとする取り組みやイギリスなどで導入され一定の効果があると注目されている「コミュニティナース(リンクワーカー)」の活躍の場づくりなどが注目を集めている。但馬信用金庫はこういったまちのプレイヤーと開業以前から想いを共有し、その想いを金融面だけでなく事業面からも支援を行っている。これは移住に必要な生業を支援するだけでなく、地域の課題である創業や事業承継を同時に解決するものとなっている。なぜ、信用金庫がこのような地域ムーブメントを起こせるのか。これまでの経緯や地域プロジェクト支援の実態を聴き、成功に向けた活動の秘密と残された課題に迫る。*「SMOUT移住アワード」が始まった2020年以来、常に上位3位以内にランクイン

登壇者

登壇者:川上晃弘 (事業支援部長)、小山俊和(まちのにぎわい複合施設 とゞ兵 オーナー)、雨森良太(豊岡市コウノトリ共生部 環境経済課 経済政策係 主査)、山口省蔵(地域活性学会 金融部会 副会長)、古里圭史(公認会計士 税理士)、小野 浩幸(地域活性学会 金融部会 会長)、日下智晴(地域活性学会 金融部会 副会長)

川上晃弘 (左:但馬信用金庫事業支援部長)

小山俊和(まちのにぎわい複合施設 とゞ兵 オーナー)

ネイチャーポジティブ視点の地域デザイン(生物多様性分科会)

日時:2023年9月3日(日) 8:30~10:40 会場:第3会場 3階 B302

概要

持続可能な社会を実現するために脱炭素(カーボンニュートラル)も欠かせませんが、生物多様性の回復も同様に重要です。私たちの暮らしや社会は、生態系から得られる恵みによって支えられています。過去100年間の人間活動の影響により、地球の生物多様性は危機的な状況にあります。2022 年 12 月開催の生物多様性条約締約国会議(CBD COP15)では、「昆明・モントリオール生物多様性枠組」が決定され、2030年までに、これまで減少傾向であった生物多様性の状態を回復軌道に乗せるというネイチャーポジティブを目指す目標が掲げられました。これからの地域活性化に自然資本やネイチャーポジティブ・マネジメントの視点は欠かせません。そこで、本分科会では、「コウノトリ育む農法」を核に、生きものと共生する地域づくりに2003年から取り組んできた豊岡市、企業と地域・大学の連携、生物多様性国家戦略やネイチャーポジティブ経営等についてパネリストよりお話しいただき、ネイチャーポジティブを活かした地域デザインについて議論します。

登壇者

佐竹節夫(日本コウノトリの会会長)、岡田久典(早稲田大学 AEON TOWA リサーチセンター プログラムオフィサー)、末續野百合(環境省 自然環境局 自然環境計画課 生物多様性主流化室 室長補佐(総括))、大和田順子(同志社大学総合政策科学研究科ソーシャル・イノベーションコース教授)

ハチゴロウの戸島湿地(兵庫県豊岡市)

佐竹節夫(日本コウノトリの会会長)

豊岡に関する著書もある大和田順子(同志社大学総合政策科学研究科ソーシャル・イノベーションコース教授)

アートによる地域活性化の方法論の構築の可能性(地域活性化メソドロジー研究部会)

日時:2023年9月3日(日) 10:40~12:50 会場:第3会場 3階 B302

概要

地域活性化メソドロジー研究部会では、これまで主に2つの活動を進めてきました。1つは「地域活性化とは何か」の問いに対して多くの会員の方にご意見を伺い、地域活性化の定義づくりを模索してきました。2つは、地域活性学会で報告・投稿された、全国各地の地域活性化の事例を分析し、どこの地域でも共通した課題発見や解決等の方法論を構築する可能性の検討です。本報告では、研究大会の開催地である「芸術文化観光専門職大学」に合致した、アートを通じた地域活性化をテーマに、異なるアートの専門性を有する研究者・実務家から研究報告をいただいた後、アートによる地域活性化の方法論の構築の可能性について議論を行います。

登壇者

岡村暢一郎(京都芸術大学准教授, 知的財産センター長)〔報告:芸術大学で実践するアートを中心とした地域活性化の取組〕、西岡怜那(九州大学大学院芸術工学府博士後期課程)〔報告:クラシック音楽イベントによる地域活性化の可能性〕、藤原綾乃(公益財団法人福武財団経営企画部)〔報告:現代アートによる学生教育と地域活性化〕

ディスカッション

「アートによる地域活性化の方法論の構築の可能性」登壇者の報告を受けて、美術・音楽・大学といった異なる分野のアートを通じた地域活性化の可能性、共通の方法論の構築などについて登壇者と議論を行います。

モデレーター

中嶋聞多(信州大学特任教授, 地域活性学会前会長)村瀬博昭(奈良県立大学地域創造学部准教授, 地域活性化メソドロジー研究部会長)

出石永楽館(兵庫県豊岡市)

岡村暢一郎(京都芸術大学准教授, 知的財産センター長)

地域の現場での実践研究と可能性(地域おこし研究部会)

日時:2023年9月3日(日) 10:40-12:50 会場:第2会場 3階 B301

概要

地域おこし研究部会は、地域おこし協力隊のOBOG、現役隊員で組織した会である。様々な団体とのネットワークを広げ、協力隊を通して地域活性に貢献するための政策提言や研究活動を行うことを目的にしている。今回の地域活性学会では、地域おこし研究部会として、地域おこし協力隊、OBOG、関係する地域の実務者によるそれぞれの実践研究を発表し(各15分)、それぞれの研究の可能性について議論を深める場とする。

登壇者

藤井裕也(岡山県地域おこし協力隊ネットワーク代表)、藤田亮太(シェアハウスいとくる)、西嶋一泰(しまね協力隊ネットワーク理事)、河内佑真(安芸太田町協力隊OB)、宮原治代(丸森町地域おこし協力隊)※登壇者変更の可能性もあります

サステナブルな未来を考える~アグリヘリテージ、縄文文化、トランジション(SDGs を活かす持続可能な地域づくり研究部会)

日時:2023年9月3日(日) 14:00~16:10 会場:第3会場 3階 B302

概要

本研究部会では、SDGs を活かす地域づくりのあるべき原則、実践事例、実践手法に関する情報共有と意見交換をオンラインで重ね、2022 年 4 月に書籍「SDGs を活かす地域づくり~あるべき姿とコーディネイターの役割としてとりまとめたところである。同書に示したように、SDGs ウオッシュと言われないためには、目標分野毎の慣性の延長上でのなりゆき対策を進めるだけでは不十分であり、異なる目標間のつながりを捉え、分野横断的な統合的アプローチにより、より創造的かつ根本的な取組みを進め、大胆な変革に踏み出していくことが必要である。今年度の当研究部会セッションでは、大胆な変革によって目指すべき社会とは何か、大胆な変革をどのように進めるのかという観点で、3人から話題提供を行う、参加者とのダイアログを行う。

登壇者

白井信雄 (武蔵野大学工学部サステナビリティ学科/環境システム学科 教授)、大和田順子 (同志社大学大学院総合政策科学研究科ソーシャル・イノベーションイノベーションコース 教授)、アグリヘリテージ地域における「SDGs未来都市」の取り組みに関する話題提供奥山睦 (株式会社ウイル 代表取締役、NPO法人国際縄文学協会会員)持続可能な社会の原点・縄文文化とそれを活用した地域活性事例に関する話題提供、白井信雄 (武蔵野大学工学部サステナビリティ学科/環境システム学科 教授)持続可能な発展に向けた地域からのトランジションの必要性、人と社会のトランジションの相互作用、トランジションマネジメント等について話題提供

白井信雄 (武蔵野大学工学部サステナビリティ学科/環境システム学科 教授)

コロナ禍の経験から学ぶ次代の離島振興(離島振興部会)

共催:地域活性学会「離島振興部会」、NPO法人市民活動情報センター、日本離島研究会 日時:2023年9月3日(日) 14:00~16:10 会場:第2会場 3階 B301

概要

地域活性学会「離島振興部会」は、離島振興に関わる様々な団体等のネットワーク化を図り、多くの研究や実践活動を政策的観点等から連携させるとともに、離島等の実態を適確に踏まえた調査研究、実践活動、政策提言等を運動体的に行って、実のある活性化に貢献することをめざして、2013年に創設された。以来、定例部会、「離島振興部会シンポジウム「“しま資源”を活かした離島の活性化」」(2014年)、「神津島創生シンポジウム ~“もったいない資源”の繋ぎ合わせからの創生~ プラス 「今後の離島振興のあり方 ~改めて日本の離島振興を問う~」」(2016年)等を開催してきた。「地域活性学会第15回研究大会」においては、離島振興部会、NPO法人市民活動情報センター、日本離島研究会の三者共催で、「コロナ禍の経験から学ぶ次代の離島振興」をテーマに次の3つの論点を中心に議論する。①DX(ICT、オンライン化、デジタル化)の有効活用策②域外資本や観光客に依存し過ぎない内発的振興策③「第2回神津島創生フォーラム」企画

登壇者

今瀬政司(愛知東邦大学教授、市民活動情報センター代表理事)*、緒方修(元沖縄大学教授)**、木村諭史(新島村議会議長、新島ネオライト工業社長、元千葉大学客員准教授)、古賀学(松蔭大学教授、観光文化研究所理事長)**、鈴木佑典(神津島郷(シマ)づくり研究会、神津島ダイビングショップ南国代表)、舘逸志(離島振興地方創生協会理事、元地域活性学会副会長、元内閣府大臣官房審議官)**、西谷榮治(北海道新聞通信員、元利尻町立博物館学芸課長)、吉岡慎一(日本離島研究会幹事長、地域循環共生社会連携協会事業部長)※「離島振興部会」部会長兼事務局長(*)、副部会長(**)

長崎県五島市久賀島

博士論文はどうやって書いたのか、書籍はどうやって出版したのか(JK:実務家研究者セッション)、開成高校の島宗君参加!

日時:2023年9月3日(日) 8:30~10:40 会場:第1会場 1階 A101~A103(大教室)

概要

公務員や会社員をしながら研究を続けるJK(実務家研究者)に登場いただき、博士論文の書き方、出版による実績の作り方について発表いただき、パネルディスカッションで話し合う。今村さんは市役所を退職して大学院博士課程に入学した。両立は難しいのか。今村さんはまた、博士論文は地域活性学会の論文スクエアに相談しながら40日間で書き上げた。この経験を披露いただく。斉藤さんからは、博士論文は論旨がぶれないように小括を図で表現し考察で統合した構成方法を中心に話を聞く。福山さんからは共著出版「地域活性化未来戦略」の報告とともに学会運営における学術書籍出版支援の有用性とその課題について聞く。斉藤さんからは博士論文をベースに単著の出版が進んでいるが、博士論文と商業出版がまったくの別物であることを聞く。

登壇者

コーディネーター:永松俊雄

わずか40日間で博士論文を書き上げた:今村智子(市役所を退職し金沢大学大学院博士課程に入学)、博士論文は論旨がぶれないように小括を図で表現し、考察で統合した:斉藤俊幸(66歳で博士号取得)、共著出版「地域活性化未来戦略」報告:福山祐介(藤田医科大学事務局/三重大学大学院博士後期課程)、博士論文と商業出版はまったく異なる領域なのだ~単著出版報告:斉藤俊幸(66歳で博士号取得)、どうやって論文を完成させたのか:島宗昂生(開成高校、University of Cambridge に進学予定)

地域活性学会北信越支部総会の後の親睦会の写真をいただきました。金沢の居酒屋さん。左から福井県大野市役所元職員の今村さん、新潟国際情報大学藤田美幸本部理事、石川県立看護大学の垣花渡先生。金沢星稜大学の野口将輝先生。金沢星稜大学の池田理事。今村さんは論文スクエアの指導でたった40日間で博論を書きあげ、これから自費出版するとのことです。研究大会のセッションでその様子を発表予定です。藤田本部理事は、まちあるきが健康消費行動に与える影響: Well beingの視点からの一考察を研究大会で発表予定です。