国際P2M学会研究発表大会参加報告

シンポジウムおよびパネルディスカッション趣旨

春季⼤会に引き続き、持続可能な社会の実現 (Sustainable Development) を取り上げま す。持続可能な社会を実現するためには、ソーシャル・イノベーションの推進が鍵となります。ソーシャル・ イノベーションとは、あらゆる種類の社会課題に対応する新しい「戦略」「概念」「理想」「組織」「⼿法」 を⽰します。そしてその基盤には現代を読み解き、未来をイメージする哲学が必要です。その際に、私の問い(社会課題の発⾒)を、いかに私たちの問いにするか。そして、その問いを解くプロセスで対話型AI をいかに活⽤するか、課題解決のプロセスをいかにデザインするか。様々な分野で、多様な主体が連携・協働したプログラムをP2M の⼿法で企画し前に進めていく。その解決策をスケールし、ソーシャル・インパクトを拡⼤するか。今こそ、そのようなP2M ⼈ 材が社会に求められています。
こうした問題意識に⽴ち、わが国有数のソーシャル・イノベーションコースを持つ同志社⼤学において、哲学、ソーシャル・イノベーション、SDGs ・地域循環共⽣圏、地域活性化の専⾨家の皆さまに、各分野の研究・実践の最前線ならびに展望を語っていただくとともに、P2M の有⽤性やソーシャル・イノベ ーションの今後の展開について議論いたします。

大和田順子先生(同志社大学教授)

基調講演 出口康夫先生(哲学者、京都大学教授)

ゼロサムゲームからの自発的降板

パネルディスカッション主な論点

ソーシャル・イノベーションを通じて持続可能な社会を実現するために
•方法論:各分野におけるソーシャル・イノベーションを推進する方法にはどのようなものがあるのか?
•人材育成:ソーシャル・イノベーションを推進する人材の育成はどのように行われているのか?
•資金調達:ソーシャル・イノベーションを推進する資金調達をいかに行うのか?
•マネジメント:いかにプロジェクトやプログラムをマネジメントし、イノベーションの成果を出し、その成果を拡大していくか

パネルディスカッション

テーマ「ソーシャル・イノベーションを通じて持続可能な社会を実現する」
パネリスト
出口康夫 氏(哲学者、 京都大学文学研究科 教授)基調講演者
中嶋愛 氏 『 スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー日本版』 編集長、同志社大学大学院総合政策科学研究科 客員教授 基調講演者
斎藤俊幸 氏(地域再生マネージャー地域活性化伝道師/イング総合計画代表)
福嶋慶三 氏(環境省近畿地方環境事務所環境対策・地域炭素創生室長)
亀山秀雄 氏(国際P2M 学会会長)
コメンテーター多田実 氏 (同志社大学政策学部教授)
モデレーター 大和田順子氏 同志社大学総合政策科学研究科ソーシャル・イノベーションコース教授)

同志社大学