【出版報告】本の題名は「限界集落の経営学」に決定(2)

凄腕の編集者の前田裕資氏(学芸出版社前社長)

斉藤の単著の題名と表紙デザインが確定しました。ここまで来れたのは大宮登先生が地域活性学会に入らないかと誘っていただいたこと、御園愼一郎会長が博士号をとらないかと言っていただいたこと、博士課程で那須清吾先生のご指導を頂いたことが実に大きいです。本は出したいとは思っていましたが、このようなキャリアを経ての出版は考えておりませんでした。感謝です。更に剛腕編集者の前田裕資氏により、精度が高まり、4月24日に発売となります。みなさま、どうかよろしくお願いします。

本の題名は「限界集落の経営学」に決定しました。

本の題名は「限界集落の経営学」に決定しました。限界集落という言葉が住民のやる気を喪失させるため使うべきではないとの批判があるのは知っています。しかし過疎地域の中にも自治体間格差があると考え、高知県内の山間地域の調査を進め、それを「限界集落」として定義した大野晃先生(高知大学名誉教授)の気持ちは、本山町に赴任していた身として心から同意します。それだけ他地域に比べ条件が不利であり、思い余っての命名と思います。この本には高知県嶺北地域も登場します。このため敢えて限界集落という言葉を使わせていただきました。そして、経営学から地域づくりを考えています。これは小学校の同級生である経営学者の藤本隆宏先生(東京大学名誉教授)の下で長く学んできたため命名させていただきました。

表紙デザインも決定しました。

表紙はこれに決定!

デザイナーに率直なところをお聞きしました。B案(書名が折れ曲がっている案)をお薦めですので、B案で進めます。B案は題字など、縦横混在のレイアウトではありますが、しっかりとした主張が見られ、長い副題もレイアウトの要素として機能しています。また全体的に、現代的な印象も感じます。図版も安定した構図で入れているので、全体的にバランスの良い展開だと判断します(前田さん)。

椎川さんと小田切先生に推薦いただきました。

どんなに人口が減っても農地・集落を維持する方策。集落再生の教科書(椎川忍)、人口減少に適応する農村像(小田切徳美)

オビウラで著者から4冊の併読をお薦めしています。

①撤退と再興の農村戦略、複数の未来を見据えた前向きな縮小、林直樹 著 ②撤退の農村計画、過疎地域からはじまる戦略的再編、林直樹・齋藤晋 編著 ③少人数で生き抜く地域をつくる、次世代に住み継がれるしくみ、佐久間康富・柴田祐・内平隆之 編著、④住み継がれる集落をつくる、交流・移住・通いで生き抜く地域、山崎義人・佐久間康富 編著

脱稿(ワード版原稿)→初校(AB版縦書き)

初校→再校

再校→念校

念校→責了(学芸出版社内にて著者作業)

発売は4月24日に決定

みなさまに感謝、素直にうれしいです

斉藤俊幸