ネイチャー・ポジティブ視点の地域デザインセッション
大和田順子
JKセッション
趣旨説明・永松俊雄:このセッションでは2つのテーマで、議論を進めていきたい。(1)社会で様々な経験をされている皆さんの実践知(暗黙知)を言葉として残す、論文や書物として書き表し、知識の社会共有化を進めるための具体的方法について(方法論)。(2)私たちの「好奇心」の発露の場として、社会課題を解決する挑戦の場としての、研究や論文のあり方について(そもそも論)>実践知(暗黙知)を言葉として残す、論文や著書として書き表し、知識の社会共有化を図るための方法について(方法論)。社会人の皆さんは、社会経験から得た、いわゆる実践知をお持ち。しかし、暗黙知とも言われるように、言語化された知識ではなく、非言語の知識として皆さんの脳に蓄積されているもの。この実践知を広く社会で共有するためには、いつくかの壁がある。1つは、実践知の言語化、すなわち誰が読んでも同じ理解に到達できるよう、文章として表現するという作業。論文作法も、もともとは、誰が読んでも同じ理解となるためのルールとして考案されたもの。この典型例が「博士論文」。博士号とは、「研究者として一人で歩ける能力を備えている」という証明でもあるので、そのルールに忠実に従う必要がある。
永松俊雄
わずか40日間で博士論文を書き上げた今村智子さん
今村さんには、①大学院に進学しようと思った理由、②在学中に、何をテーマとして、どのように研究を進めたか、③博士論文を書く際の手順や苦労したことについて、④これから博士論文に取り組み皆さんへのアドバイスなどを中心にお聞きします。
今村智子
60代半ばで博士号を取得された斉藤俊幸さん
斉藤さんには、①大学院に進学した理由、②研究テーマの選定理由、③博士論文を書くにあたって苦労したこと、④今後の取り組み予定(著書出版について)、⑤これから博士論文に取り組む皆さんへのアドバイスについてお聞きします。
斉藤俊幸
共著出版『地域活性化未来戦略』報告、福山祐介さん(藤田医科大学事務局/三重大学大学院博士後期課程)
福山さんと斉藤さんには、今回、学会の支援で出版される『地域活性化未来戦略』に関わってこられたことから、出版に至る経緯などの報告とともに、学会における学術書籍出版支援の有用性とその課題について、お話しいただきます。
高校生研究者インタビュー
後半は、研究や論文のあり方についての(そもそも論)の話に移りたいと思います。そこで、まず昨年に続いて、今年も昨日の学生セッションで、「Monopsony(モノプソニー)モデルに基づく地域間賃金格差の要因分析」について発表され、間もなくケンブリッジ大学に進学される島宗昂生さんと、同じ開成高校生で、このセッションの次の時間に、第4会場で「抗菌薬と地域の医療体制」について発表予定の松永和志さんにお話を聞きます。①なぜ、そのテーマに関心を持ったのか。②自分の考えをまとめるために、どのようにして情報を収集したのか。③どうやって自分の提案・アイディアを思いついたか。④論文としてまとめる際に、苦労したことはあるか。⑤論文を書く面白さ、楽しさはどこにあると思うか。⑥研究者(専門家)は、何のために存在すると思うか。⑦社会を研究対象とした学問は、社会課題の解決を目指すべきだと思うか。役に立たない学問があってもいいか。⑧あなたにとって「好奇心」とは何かをお聞きします。
パネルディスカッション
司会:永松俊雄、パネリスト:今村智子、斉藤俊幸、福山祐介、島宗昂生、松永和志、ここでは、研究や論文のあり方(そもそも論)について、改めて考えてみます。(1)「新たな知識を生み出す源泉」とは何か。運動能力に劣る人類が動物界の頂点に立てたのは、ひとえに、知恵と創意工夫を凝らしてきた結果。では、私たちの「新たな知識を生み出す源泉」は、一体何だろうか。(2)「過去の知識(学知)」をどう使えばよいか。それでは、先人の「思考」の集積である学問的知識は、後に続く私たちは、どう使えばいいでしょうか。
官民パートナーシップ研究会
大会テーマは「小さな世界都市 豊岡の挑戦 ~ローカルとグローバル、環境と経済、演劇と日常~」です。関幸子さんがコーディネーターをつとめる官民パートナーシップ研究部会のセッションが9月3日8時30分より第2会場で開催されます。研究テーマ「官民連携による豊岡市のまちづくり」
パネリスト
豊岡市DX ・行財政改革推進課長 若森洋崇、但馬信用金庫常務理事 宮垣健生、兵庫県立大学特任教授 牧慎太郎、東洋大学客員教授藤木秀明、コーディネーター関幸子
地域おこし研究部会
地域おこし部会(長野県小布施町)