森保一日本代表監督はW杯スペイン戦後に長文のメッセージを関係者に送付した。その最後の一文「私が円陣で叫んでいることは論理ではなく、根性論です」が書いてあるスマホをかざし、オンライン参加者に紹介するサンフレッチェ広島仙田信吾社長。
サンフレッチェ誕生
叡啓大学で開催された第9回地域活性学会中国・四国支部会合に参加しました。基調講演は株式会社サンフレッチェ広島の代表取締役社長の仙田信吾氏でした。演題は「サッカー王国広島の軌跡」で広島県がサッカーとともに歩んできた歴史を中心にわかりやすく、興味深く講演いただきました。仙田信吾氏は、2022年1月にサンフレッチェ社長に就任しました。コロナ禍で130日間の中断があり、選手たちは孤独なトレーニングを強いられながらも、ありとあらゆる社会貢献をしました。東洋工業が出身母体です。Jリーグ発足当時の東洋工業は経営が厳しくJリーグには参加できない状況でありましたが、当時の広島県知事からの要請もあり中国地方初のJリーグチームが誕生しました。しかし、経営は厳しく、マツダからデオデオが経営を引き継ぎましたとサンフレッチェ広島が誕生した経緯を説明いただきました。
サッカー王国広島の軌跡
サッカーが伝わるのが早かった広島県、広島県の選手は両足を器用に使えるとの評判、メキシコオリンピック銅メダル時のチームには広島県出身者がチームの1/3いたなどのサッカー王国の歴史を説明されました。また、広島に原爆が投下され「広島は死んだ」と言われましたが、「広島は死んでいないということをみせるんじゃ」と修道高校サッカー部が復活。「わしらの夢を背負ってくれている」と県民はサッカー部の活躍を応援しました。この時の中心選手が、元サッカー日本代表選手(GK)であり被爆者の下村幸男氏(90歳)でした。下村氏はメルボルン五輪日本代表であり、モスクワ五輪出場を目指した時の日本代表監督です。その後下村氏は東洋工業および藤和不動産(現湘南ベルマーレ)の黄金期の基礎を築いたため名将と言われています。講演の中に出てきた今話題の日本サッカー代表の森保監督のくだりを一部を紹介します(斉藤)。
【2022 Jリーグ最優秀ゴール賞】川村拓夢(サンフレッチェ広島)
これスゴイよ!約60メートルのスーパーロングシュート!
https://www.youtube.com/watch?v=mUvh2gQGQy0
森保監督は選手がこの人ならついてゆこうと思うキャラクターを持っている
森保監督はサンフレッチェの監督時にリーグ優勝に何度も導きました。選手時代の森保監督は、長崎の高校を卒業して、当時の東洋工業サッカー部には、直接は入れず別会社のチームの所属の選手となり、東洋工業の練習に参加するいわば補欠的な選手でした。しかし、東洋工業サッカー部の今西和男監督は森保選手には目力があると評価し注目していました。その後、めきめきと実力を上げ、日本代表選手になりました。選手を引退後にサンフレッチェ広島の監督になりました。当時の森保監督は、選手がオーバートレーニング症候群(うつ病)になると一緒にランニングし、「つらいだろうけど、自分を好きになってみたらどうか」と声かけするなど気配りができる監督でした。選手がこの人ならついてゆこうと思うキャラクターを持っています。
研究発表会
1.過疎地域においても子どもの心身異常の早期検出を可能とするシステムの開発 横関恵美子 池本有里 細川康輝 山本耕司(四国大学) 2.防犯灯のサステナブル防災灯へのデュアルモード化による安全安心社会の実現 池本有里 細川康輝 横関恵美子 山本耕司(四国大学) 3.地域課題を学生目線で報じるネット放送局SBC の取り組み 島内悠衣 原優月 宮﨑恵理 豊田空雅 山本耕司(四国大学) 4.地域の木材資源を活用した住空間の木質化の効果 豊田空雅 池本有里 横関恵美子 山本耕司(四国大学) 5.中山間地域におけるソーシャルキャピタルと主観的健康度の関連性 森野純夏(高知大学) 地域おこし協力隊の地域定着―高知県佐川町を事例として 中島修(東京都立産業技術大学院大学) 7.神山まるごと高専の挑戦 ~「モノをつくる力でコトを起こす」イノベーターの育成はいかにして可能か? 佐野淳也(大阪成蹊大学) 8.ワーケーションによる地域活性化の実証的研究 原直行(香川大学) 9.消防団教育システム消防団大学の実践ー火災ぼうぎょコースを中心にー 中嶋克成(周南公立大学) |
Writer:斉藤俊幸