地域活性学会の論文をJ-STAGEに登載するにはどうするの?

地域活性研究(地域活性学会)

えっ!今年度の申込受付がまもなく終了

地域活性学会は今までJ-STAGE登載ができてませんでした。以前から理事会で議論され、登載の了解は得たものの、誰がやるのかがはっきりしていませんでした。そこで広報交流委員会がお手伝いすることになりました。Facebookの地域活性学会JKグループで『どうすれば地域活性学会が登載できるのか、教えてください。まず初めに何すんの?』と発言したところ、『これではないだろうか?』と新規登載の申し込み方法が書いてある場所を教えてくれました。このサイトの冒頭では赤字のお知らせがありました。『令和3年度は多くの発行機関からJ-STAGEの利用申込があり、令和4年2月にも申込件数が今年度予定数に達する見込みです。それ以前でも申込件数が予定数に達し次第、今年度の申込受付を終了させていただきます。このため、令和3年度にJ-STAGEサービス利用申込をご予定の機関様は、なるべく早い時期のお申し込みをお勧めします。なお、申込受付を終了した場合、令和4年度のJ-STAGEサービス利用申込受付は、令和4年3月から開始する予定です。』えっ!今年度の申込受付がまもなく終了するのかよ。

J-STAGEサービス利用申込ページ https://form.jst.go.jp/enquetes/j-stage2019

J-STAGEとは何か。

J-STAGEは国立研究開発法人科学技術振興機構が運営しています。J-STAGEとは科学技術情報発信・流通総合システムのことです。国内学協会が出版した最新の論文を読むことができます。約9割の論文が無料で公開されています。論文を書く時に学術的な新規性を証明することが必要です。そこで、先行研究をネットで検索できるようにしたのがJ-STAGEです。昔は図書館に行って先行研究を収集していたのが、PC上でできるようになったのですね。地域活性学会は地域活性研究という紙媒体の研究誌を持っています。論文のデジタル化は急務です。

J-STAGE  https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja

J-STAGE登載フロー

今、J-STAGE登載フローを見ています。令和4年度のJ-STAGEサービス利用申込受付は、令和4年3月から開始するとのこと。ナイスタイミングです(今は2月)。いつもいっぱいで順番待ちと聞いてたので、年度末で順番待ちがチャラになるのはラッキー。3月最初に登録できるよう準備しますね。J-STAGE登載フローをみると最初に申込・審査をするとあります。採否の連絡まで約1ヶ月~2ヶ月かかる。地域活性学会は、投稿規定はあるし、査読規定・体制はある。よし!

 

J-STAGE登載フローの説明文

① 申込資料提出と見本誌の送付【発行機関様】

<提出資料>

・J-STAGEサービス利用申込シート

・投稿規定(投稿を受け付けてる刊行物の場合のみ)

・査読規定・体制(査読誌の場合のみ)

・発行計画(創刊予定誌の場合のみ)

その後、審査を経て採否のご連絡をいたします。【J-STAGEセンター】

●J-STAGEサービス利用申込シート

J-STAGEサービス利用申込シート_Ver.3.0(service_appl).xlsx

J-STAGEサービス利用申込シートの記入方法ver1.5.pdf

J-STAGEサービス利用申込ページ https://form.jst.go.jp/enquetes/j-stage2019?fbclid=IwAR1MrQvhFotkLD2emCAgdiPM1yyO4TEWqGFycn1hsCTBhnOUy79EzKEBaWs

利用申請書等の提出

約1ヶ月~2ヶ月後に採否の連絡がくるみたい。そしたら、利用申請書等を提出するんだネ。オンラインISSNの申請方法の詳細は、採択審査の結果の通知時に知らせてくれるとあるけど、地域活性学会は既にISSNを持っています。採否の後、J-STAGEセンターは、サイトを構築し、編集登載システムを地域活性学会に提供してくれます。

J-STAGE登載フローの説明文

②利用申請書等の提出【発行機関様】

サイト構築をおこなうにあたり、Eメールに提出資料を添付しJ-STAGEセンターへお送りください。

<提出資料>

・J-STAGEサービス利用申請書

・ISSN事前通知書

③サイト構築情報確定【J-STAGEセンター】

提出いただいた資料をもとに、サイト構築をおこないます。

④ 編集登載システム提供 【J-STAGEセンター】

編集登載システムを提供します。

資料種別が「会議論文・要旨集」以外の資料には書誌XML作成ツールも提供いたします。※書誌XML作成ツールはXML登載(BIB-J形式)専用のツールです。

発行機関情報設定

地域活性学会は、編集登載システムから、連絡先情報や各種画像の設定を行います。その後に初回公開データを作成します。なるほど!

J-STAGE登載フローの説明文

⑤ 発行機関情報設定【発行機関様】

編集登載システムから、連絡先情報や各種画像を設定してください。

・詳細は「公開前設定手順書」をご参照ください。

・⑥のデータ作成の前に必ず設定してください。

⑥ 初回公開データ作成 【発行機関様 / 登載担当者様】

Web登載サービス、またはXML登載サービスを利用して最初に公開する論文のJ-STAGE登載データを作成してください。

・データ作成の際はチェックリストをご利用ください。

⑦ プレビュー確認 【発行機関様】

各プレビュー画面で、登載情報に誤りがないかご確認ください。

※参考:J-STAGE運用マニュアル「J-STAGE公開プレビューチェックのポイント」

⑧ 公開日設定【発行機関様 / 登載担当者様】

データ準備が整いましたら公開日を設定してください。

・初回の公開日は、3営業日以降の日にちのみ設定可能です。

・一度設定した公開日を解除する場合、再設定する日から3営業日以降の日付で設定することになります。

⑨ 公開準備

初回公開のためシステム準備をします。

⑩ 初回公開

J-STAGEで公開されます。初回公開をもって本運用となります。

発行機関様、登載担当者様にて順次公開作業を進めてください。

2回目以降の公開日設定は、翌日以降で設定いただけます。

※22:00~24:00の時間帯は公開日設定・解除を行うことができません。

●公開前設定手順書<第 1.4 版>(平成31年3月国立研究開発法人 科学技術振興機構 https://www.jstage.jst.go.jp/static/files/ja/UM-02-032.pdf

なんとなくできそうだけど

なんとなくできそうだけど、論文のアップロードが大変な作業が待っている。どの年次からアップするのか、理事会で聞いてみよう。

J-STAGEはどうやって使うのか。

我々にとって実に面倒なのは基礎研究です。系譜に沿って全部読むのか。基礎研究をどこから始めるのか。これはJKには難しく、先生の指導がないと始められません。私の研究は畜産学です。基礎研究が経済地理学で、その起源を17世紀のチューネンだとします。チューネンと畜産をキーワードに検索すると実に多くの日本の論文がヒットします。これで先行研究の章は書くことができます。一方、これを学習理論だとすれば、高橋伸夫先生 (1998) 「組織ルーチンと組織内エコロジー」が上位に出てきます。この論文の冒頭に「まずHuber (1991)にしたがって」とあるのを見つけ「Huber」と「学習理論」で検索すると10本以上の日本の論文が出てきます。このPDFを保存して、自分が書いた論文の仮説と考察を意識して、使えそうな文章を抜き出します。私はこの方法でJ-STAGEの論文検索を使おうと思います。また、私が書いた論文が検索されるのもうれしいです。後世に残る、役に立つ論文を書きたいです。

Writer : 斉藤俊幸(地域活性学会員)