共存共栄できる地域活性の必要性

 山中 鹿次(NPO法人近畿地域活性ネットワーク代表)

皆様、NPO法人近畿地域活性ネットワーク代表の山中鹿次と申します。地域活性学会では設立二年目頃からの会員です。これまで、市民マラソンや、古墳や中古住宅、地域活性のためのベーシックインカム(地域限定版)などで研究発表しています。古墳は成人する前からの関心、市民マラソンは自身がランナーでもう廃刊になりましたが、シテイランナーという雑誌の企画で、47都道府県の市民マラソン大会に参加しましたが、2007年の東京マラソン(ゴール付近の写真)の誕生以降、全国の県庁所在地での大規模市民マラソンが登場し、地域活性に貢献しています。ところが一方で大都市でのマラソン大会が開催されれば、今までは大都市居住者が地方のマラソン大会に参加していたのが、自分の住んでいる地域で大会に参加でき、東京マラソンの抽選に外れたから、京都マラソン(鴨川を渡るコース)に出てみようとか、大都市から別の大都市のマラソン大会に出てみようと言うことにもなります。新型コロナの影響で大会開催中断の影響もありますが、今、全国でマラソン大会の中止や休止が相次いでいます。京都府内で京都マラソンと時期が近い、京田辺市で木津川堤防を走る木津川マラソンが、コロナでの中断を経て、参加者減少やスタッフの高齢化や、自転車利用者の交通規制をどうするかなどの問題で、開催を断念。コロナ以前でも去年の地域活性学会の開催地の豊岡市の旧日高町で開催されていた神鍋高原マラソンが、高齢化などで大会が維持できなくなり中止されています。大都市だと応援の家族が、お父さんランナーが走るのを地下鉄で先回りし、何度も家族が応援もできれば、デパートで時間もつぶせるけど、過疎地の自治体でのマラソン大会だとひたすらゴールを待つしかありません。温泉無料入浴とか、特産品が多いなどよほどの観光資源がないと地方の大会はお手上げです。観光大都市の活性化は明らかに地方の衰退に拍車をかけています。お祭りや映画祭など地域おこしの企画が成功するとしても、県内の中でその自治体は優位な地位になるとしても、他の自治体はどうなるのでしょうか?地域活性は当然大事だし、地域活性は人々の幸福度を高めます。しかし一方で、集落や基礎自治体レベルではなく、県や関西と言った広域地域範囲での地域活性ができないと、東京を中心とした大都市集中を招くだけです。ローカル線の保全(写真は紀勢本線)や、関係人口の重視、労働時間の削減など不可欠でしょうが、点から線、線から面への地域活性の方法の模索を検討したいと思います。