第15回研究大会は兵庫県豊岡市で2023年9月2日(土)~3日(日)開催
地域活性学会の来年の研究大会は兵庫県豊岡市に決定しました。但馬信用金庫の宮垣健生さんが運営委員長として研究大会の企画運営を引き継ぎます。これから、少しづつ豊岡の情報を配信していただきます。蕎麦とかお米とか美味しいみたいよ。見どころもたくさんあるみたいよ。もう待ちきれない(斉藤)。
コウノトリと暮らす
「兵庫県」というと神戸や姫路などを思い浮かべる方が多いですが、実は日本海にも面しています。来年度の研究大会の会場となる豊岡市は、まさに日本海に面した兵庫県北部但馬(たじま)地方の中核都市です。 1970年代からコウノトリの野生復帰活動に取り組み、近年はコウノトリ「も」暮らせるまちとして、環境と経済が両立する地域づくりを目指しています。「コウノトリ育む米」は味に加え、そのストーリー性が支持を集め、国内のみならず、海外へも輸出されています。
出石蕎麦を手繰る
また、コウノトリだけではなく、地域の資源を守り育てるという姿勢から、近畿地方でもっとも古い芝居小屋「永楽館」も復元し、毎年秋には、片岡愛之助一座が公演を行なっておられます。「永楽館」のある出石(いずし)エリアは城下町であり、そこに50軒ほどの蕎麦屋が軒を並べています。
城崎温泉に浸る
「ニッポンのベストONSEN TOWN」として町並みの美しさが海外にも知られる城崎(きのさき)温泉は大正末期の大震災後に復興された木造3階建ての旅館群を維持・発展させ、現在に至っています。
カバンストリートを歩く
地場産業であるかばん産業はOEMが主体であるため、全国的な認知度は低いですが、国内最大規模の産地として良質な鞄を安定的に生産しています。最近では、東京駅向かいのKITTE丸の内にも豊岡鞄の直営店を出店し、PB商品の開発・販売にも力を入れています。商店街活性化と地場産業の情報発信を同時に行っているカバンストリートという商店街には、鞄を販売している自動販売機もあります。
芸術文化観光専門職大学が主会場
2021年4月からは但馬地域初の4年制大学 芸術文化観光専門職大学が開講し、平田オリザ学長の下、演劇を通じたコミュニケーション教育や観光の勉強等に力を入れています。劇団青年団も本拠を豊岡市に移し、10年後にはアジア最大の演劇祭となるよう、毎年9月には豊岡演劇祭も開催しています。 こうした豊岡の魅力に惹かれ、2020年の移住定住サイト「スマウト」では豊岡市が国内第一位の人気を得、たくさんの移住定住者が豊岡にやってきています。 皆様もぜひ豊岡においでいただき、豊岡が行っている各種の挑戦について実際に触れてみていただきたいと思います。
Writer:宮垣健生