追浜商店街にまちなか研究室を作ろう昌子住江先生が提案(2003年)
神奈川県横須賀市追浜商店街から関東学院大学に一緒にまちづくりをしないかと声がかかった。2003年のことでした。声をかけられたのは同大学土木学科の昌子住江教授。非常勤講師として昌子ゼミで活動していたのはワシ(斉藤俊幸)。昌子ゼミの学生が商店街に入り調査をしました。そして報告書を商店街の人たちに手渡したところ、商店街の組合長は、『報告書を我々に渡して大学に帰っちゃうのですか』と問いかました。そこで昌子教授は『この商店街にまちなか研究所を作りませんか』と応答するのでした。当時、だれもが大学と地域の連携なんて考えていなかった時代です。我々は、関西学院大学片寄俊秀教授のほんまちラボ(兵庫県三田市本町商店街)をモデルにまちなか研究室を設立するのでした。ここから熊本県荒尾市の青研へと飛び火し、買い物難民の存在を問題提起するなど大きな成果を生みました。そして20年が経ち、まちなか研究室は本日閉店(2023年12月22日)となりました。よくやったよ20年と思います。本当にみんなご苦労様でした。ありがとう。
追浜こみゅに亭&ワイナリーは、1か月に1回ボランティアでワインを仕込み、その収益でまちづくりをしようと自立の仕組みを話し合った(1号店)
こみゅに亭カフェ(2号店)
追浜ワイナリー
大学の授業も商店街で行った
柳家喬太郎師匠(ワイン寄席)
関東学院大学のOBの小泉進次郎議員もやってきた(ヨコスカ生まれですから)
青研の開店に参加する昌子先生(熊本県荒尾市)
まちなか研究室追浜こみゅに亭ができた直後に、斉藤の元に総務省のふるさと財団から声がかかります。野村総研から派遣されていた旧知の石井良一氏(滋賀大学名誉教授)からの電話でした。『熊本県荒尾市でも同じようなまちなか研究室を作ってくれないか』とのオファーでした。そこでできたのがまちなか研究室青研。ここで我々は「買い物難民」の存在を日本で始めて発見します。その原点が追浜こみゅに亭でした。青研は昨年度に閉店。20年後の高齢者は運転免許を持っているので買い物難民は解消されたというのが大きな要因です。両店舗とも素晴らしい20年でした。