研究テーマは異分野間連携を通した地域産業の振興です

川端勇樹(中京大学 経営学部 教授)

東京工業大学博士課程の社会人大学院生として研究を進めた

2019年より入会させていただきました中京大学経営学部の川端です。出身は大阪、神戸大学の学部時代はESSに所属していました。ロンドン大学の大学院留学を経て、東京で組織人事系のコンサルティング会社やシンクタンクで経験を積みながら、東京工業大学の博士課程で社会人大学院生として研究を進め学位を取得しました。神戸大学の学部時代は経済学を専攻していましたが、留学中に組織の経済学を専門とし、さらに完全に経営学へと転向したという遍歴があります。大学教員としては、前任校の国際大学(新潟県)を経て、2013年より中京大学経営学部に着任しました。趣味は日本古代史。休暇を取って、各地の古墳や歴史にゆかりのある場所を巡ることが一番の楽しみです。

コロナ禍で中断していた遺跡巡りを再開-2022年10月名古屋市 しだみ古墳群にて

合同ゼミや産学連携プロジェクトのお話がありましたら是非お声がけください

中京大学では、専門とする組織間関係論をはじめとするいくつかの講義科目とともに、ゼミナールを担当しております。ゼミでは、前歴のコンサルタントとしての経験を活かして、主に論理的思考力と問題解決力を基礎として、ビジネスモデル等企業経営について学びながら、経営の現状分析力・問題発見力・課題と解決策の提案力を高めていくことを目的としています。ゼミ生が自らテーマを設定してチームでプロジェクトを実施し、これら活動を通して、情報収集、 資料作成、 プレゼンテーション(伝える力)、 ディスカッション、 チームワーク、以上の力も高めることがねらいです。他大学との交流ゼミも毎年開催し、企業の関係者の方々等を相手に提案活動をしてきましたが、最近では地域経営・地域振興に関連するテーマも増え、観光関連業の方々や自治体の方々への提案にも取り組んでおります。合同ゼミや産学連携プロジェクトのお話がありましたら、是非お声がけください。

企業関係者を招き他大学との合同ゼミを開催

研究テーマは異分野間連携を通した地域産業の振興です

研究テーマは、異分野間連携を通した地域産業の振興について取組んでおります。これまでに、造船業、医療機器、食農分野を対象に国内外の事例研究を進めてきました。今後の我が国の再興に地方の産業振興が不可欠なことは言うまでもありませんが、中小企業も多く占める地方においては規模の大小に関わらず、域内外の異なる分野で活動する組織間で自己組織的に連携を成立させイノベーションを推進して強い産業を生み出していくこと、およびそれを促進するための支援体の役割がますます重要になってきております。国内の先進事例とともに、1990年代には欧州の病人とまでいわれ高齢化や新興国の追い上げという我が国と同様の状況にあるにも関わらず、各地域でクラスター政策等に取組み、近年では着実な経済成長を遂げているドイツ等の経験からも学ぶことは多くあります。私自身も当学会を通して、分野の垣根を越えた連携を発展させて本テーマに取組んでいきたいと思います。

現地調査で訪問したシュツットガルト州

インタビューのため訪問したマンハイム市庁舎

Face Book https://www.facebook.com/yuki.kawabata.5832

LinkedIn https://www.linkedin.com/in/yuki-kawabata-40171332/

ResearchGate https://www.researchgate.net/profile/Yuki_Kawabata2

 

Writer:川端勇樹(中京大学経営学部教授)