【北信越支部新潟支所】2024研究大会報告(2024年10月26日)

開会挨拶 地域活性学会北信越支部長 池田幸應 

開催日時

  • 2024年10月26日(土) 午前9時45分-午後15時30分

開催場所

  • 新潟国際情報大学 新潟中央キャンパス 6階

主催者

  • 地域活性学会北信越支部新潟支所

共催者

  • 新潟国際情報大学 経営情報学部経営学科 藤田美幸研究室
  • 新潟国際情報大学 国際学部 国際文化学科 佐藤研究室

後援

  • 新潟県、新潟市

参加者数

  • 43名(オンライン参加者含む)
  • 内訳:地域活性学会会員9名、非会員34名

(新潟県外者16名、新潟県内者27名)

参加費

  • 無料

開催テーマ

  • 関係人口および交流人口による地域活性モデルの検討-「まちあるき」及び「ツーリズム・サービス」のプログラム開発を題材として―

開催目的

少子高齢・人口減少が急速に進み、旧来の地域自治コミュニティを支える人材も高齢化する中で、主体的に地域に関わろうとする若い人をいかに増やすかは重要な課題である。特に地方ではその問題が先んじて深刻化している。一方で、都市と地方の二拠点居住といった新たな価値観、サードプレイスとしての地域に関わりたいといった若者意識、自然資源のみではなく文化的な価値を共有する「非伝統型コモンズ」形成などの新たな考え方なども生まれている。若い世代が地域の関係人口となり、地域を支える担い手となるかどうかは、きっかけ次第といえる。そこで、これからの人口減少社会における地域の「関係人口」の仕組みづくりを議論したい。本研究会では、地域理解・世代間交流の有効な手法として企画者が継続的に取り組み、また、近年では観光コンテンツとしても人気のある「まちあるき」や大学生が企画したツーリズム・サービスのプログラム開発を題材に取り上げる。

タイムスケジュール

9:45- 受付開始

10:15-10:25オープニング 北信越支部 支部長 池田幸應 挨拶

10:30-12:00 第1部:研究発表セッション(口頭発表)

発表15分、質疑応答10分、交代5分

12:00-13:00 休憩・昼食

13:00-15:00 第2部:ポスター(一般・学生)セッション

・13:00-13:30   ポスター提示

・13:30-15:00 ポスター発表 コアタイム(発表と質疑応答)

15:30   閉会

第1部:研究発表セッション(口頭発表)

発表件数:3件

 研究発表セッション

時間:10:30-12:00

司会:藤田 美幸(新潟国際情報大学)

1 発表者 須賀由紀子(実践女子大学)・土屋薫(江戸川大学)
10:30-10:55 研究発表題目  大学生起点のまちあるきの意義と展開可能性
~地域の社会関係資本形成の観点から~
2 発表者 土屋薫(江戸川大学)・須賀由紀子(実践女子大学)
11:00-11:25 研究発表題目 Society5.0時代の関係人口論の展開に向けて
-山間部におけるオンラインまちあるきの可能性-
3 発表者 大野 富彦(群馬大学)
11:30-11:55 研究発表題目 観光人材に着目した地域活性化についての一考察
-月岡温泉「合同会社ミライズ」を例にして-

第2部:ポスターセッション(一般・学生)

発表件数:9件

ポスター発表セッション

時間:     13:00-13:30   ポスター提示

13:30-15:00 ポスター発表 コアタイム(発表と質疑応答)

1 発表者 川面 未桜・須賀 由紀子(実践女子大学)
研究発表題目 「棚田と暮らし」のICTまちあるき実践
~新潟県十日町市松之山布川地区の事例~
2 発表者 小林勇絃・伊藤麗音・諏訪航世・矢口輝・山本皓一郎(江戸川大学社会学部) 土屋薫(江戸川大学)
研究発表題目 まちあるきチェックシートによる流山本町周辺における
地域資源把握の試み
3 発表者 駒形 美月・藤田 美幸(新潟国際情報大学)
研究発表題目 新潟市鳥屋野潟における認知度向上と交流人口の創出
‐「潟マルシェ」を通して‐
4 発表者 加賀田 千尋(新潟国際情報大学)
研究発表題目 新潟県新潟市の佐潟におけるエコツーリズムと
地域自然資源の保全活動に関する研究
5 発表者 瀧澤 帰蝶・藤田 美幸(新潟国際情報大学)
研究発表題目 「潟」に対する子どもたちの関心を育む仕組みづくり
– 新潟市福島潟を事例として –
6 発表者 小嶋 未楠・佐藤 直哉・横山 貴大・藤田 美幸(新潟国際情報大学)
研究発表題目 「にいがた2km」の回遊行動促進に関する研究
―食文化を通じた地域活性化―
7 発表者 小林 萌愛・佐藤 旺毅・涌井 輝青・藤田 美幸(新潟国際情報大学)
研究発表題目 「にいがた2km」エリアにおける「まちあるき」の実践的研究
―歴史的地域資源に焦点を当てて
8 発表者 土田 尚史(函館まちあるきガイド)・土屋 薫(江戸川大学)
研究発表題目 函館まちあるき観光の現状
9 発表者 齋藤 我生(新潟国際情報大学国際学部佐藤泰子研究室
・株式会社 リンコーコーポレーション)
研究発表題目 カール・ベンクスの古民家再生と十日町市松代地区の歩み
―新潟県の地域の魅力を引き出す地域活性化に向けてー

運営体制

  • 実行委員長 藤田 美幸(新潟国際情報大学)
  • 実行委員 佐藤 泰子(新潟国際情報大学)
  • 実行委員 須賀 由紀子(実践女子大学)
  • 実行委員 土屋 薫(江戸川大学)

総括

少子高齢化・人口減少が進む地域において、若い世代が地域に関わる機会を作り、関係人口をテーマにした研究会を開催しました。まちあるきや大学生によるツーリズム・サービスといった実践的な事例をもとに、活発な議論が行われ、地域への関心の高まりが確認されました。学会会員だけでなく、非会員、学生など、幅広い層から参加があり、活気のある大会となりました。また、北海道や岡山県からなど、遠方から参加した者もおり、本テーマへの関心の高さがうかがえました。しかし、告知の遅れや準備不足といった課題も明らかになりました。今後は、より多くの人の参加を促し、円滑な大会運営を行うとともに、多様な主体が連携することで、地域が持続的に活性化していくための議論を深めていくことが期待されます。

クロージング閉会

報告:実行委員会 委員長藤田美幸(地域活性学会理事/北信越支部新潟支所長/新潟国際情報大学経営情報学部教授)