保井俊之先生、西川洋行先生、前野隆司先生、那須清吾先生とわたくし(斉藤俊幸)
研究大会で新たなセッションを企画しました
地域活性学会で実務論文のセッションを行おうという話合いが始まりました。保井俊之先生、西川洋行先生、前野隆司先生、那須清吾先生、永松俊雄先生(都合により欠席)とわたくし(斉藤)の6名によるセッションが行われる予定です。9月10日(土)の基調講演の後に斉藤は20分の発表時間を頂きました。査読審査ガイドラインが作られ、論文には学術論文と実務研究論文の2つが新たに設定され、研究ノートの他に事例報告が査読化されました。地域活性学会は実務家に向け、門戸を広げました。このことを中心に斉藤は話します。そして、パネルディスカッションはJKのみなさんが登場し、博士号って実務社会で役に立つのかを中心に議論される予定です。そして9月11日(日)に総括的な議論をセッションで行う予定です。名付けて「実務から理論への昇華とその評価」です。
リアルタイムで理論が古くなってゆく 研究者は実務家の現場の情報を欲しがっている
何を目的にしているのか。どういうふうに査読をすればよいか。どのような論文が通るのか、踏み込んで議論したい。査読はこうなるを参加者と双方向で議論したい。地域活性化の理論は実務家から出てくる。研究者と実務家のセットで研究するのが一番いい。しかし、論文化できていないという理由のみで査読認定されてこなかった。実務家の論文を初期段階で閉ざしていたのではないか。その後、研究者の論文が増え、統計的処理を行った論文が増えた。本質的な説明ができていない。そこを理論化する。地域活性学会こそやるべきところだ。実務家の研究を形式知としてアップロードしておけば、新理論としての展開はできるはずだ。なぜ地域活性化が成功しているのかを扱う実務家論文は価値がある。体験に基づくものが落ちてきた。理論化という最終ゴールに向け、実務家が研究に入るべきである。古典的な経済学が使えなくなっている。入山先生の辞典のような本がベストセラーになるのは、古典的理論が使えない中で、新しい最近の理論が収録されているからである。それでも追いつかない。リアルタイムで理論が古くなってゆく。研究者は実務家の現場の情報を欲しがっている。
セッション名:「実務から理論への昇華とその評価」 日時・会場: 9月11日(日)13:40-15:20・第4会場
パネリスト(あいうえお順): 斉藤俊幸、永松俊雄先生、那須清吾先生、西川洋行先生、前野隆先生、保井俊之先生(司会)
フォーマット: 冒頭10分以内で各パネリストからプレゼンテーション。その後、会場の参加者と質疑応答の形で双方向のやりとり。パネリストからのプレゼンとその後の質疑応答を行います。お楽しみに!