DXの定義(那須メモ)

那須清吾(地域活性学会副会長/高知工科大学教授)

高知工科大学の経済界とのDX研究開発のこれまでの経緯

高知ニュービジネス協議会、しあわせ推進会議、高知工科大学社会マネジメントシステム研究センターは共同研究協定を締結した。これまでの経緯は以下/2021年11月18日:ニュービジネス協議会、高知工科大学起業工学教室でDX推進実験実施に合意。2022年3月11日~4月14日:五回のDXコンシェルジュ実験を実施し、DX研究開発の可能性を確認。2022年12月19日:共同研究協定を締結し、DXシステムの共同研究開発に着手。現在、月1回の研究会で、プロジェクト発掘および研究開発を実施中。

協定に基づいた開発イメージ

大学院で社会人対象のDX開発の新学群を検討

大学院における社会人対象のDX開発指導・高知工科大学大学院起業マネジメントコースは、新学群の大学院として将来は機能する予定。2022年度よりデジタルトランスフォーメーション(DX)のシステム開発を目指した社会人学生が入学。

社会人によるDX研究の例示

1.行政ニーズに対応したDXプラットフォーム開発

2.新しいコンサルタントのDXビジネス分野開拓

3.木材工場のDXシステム開発による経営改革

デジタルトランスフォーメーション(DX)の定義:那須

DXとは、多様なWell-Being(多様な幸せ)を目的とし、①経営課題を、様々な社会的要因を踏まえた多様な学術の統合で説明出来る社会システムモデルを構築し、②経営課題の現象分析やソリューション創造を実施する為、社会システムモデルをデジタル化によりデジタルツイン(現実をデジタル化した双子)を構築し、③デジタルツインによる経営課題分析を踏まえソリューション創造する経営企画のデジタル機能を構築、運用する。三層構造で構成されるDXシステムを構築し、その目的を実現することである。