島根県浜田市が大学入学共通テスト2024 問題地理Bの題材として登場

久保田章市浜田市長(地域活性学会副会長)

島根県浜田市の久保田市長の地域政策が問題として出題されています。高校生はレベルの高い試験に取り組んでいるのですね

島根県浜田市のまちづくりに関する施策が大学入試共通テストの題材として出題されました。地域活性学会久保田副会長は浜田市長なのでご報告させてください。問題は気候、交通と生活、まちづくり、商品流通、現地踏査、地域政策と実に横断的です。現代的な課題を取り上げることは、総合的な探究の時間の有効性を示すものです。こういうのつなげると論文になりますね。

第5問 広島市に住むサチさんとトモさんは、島根県石見地方の浜田市に住む親戚のマサさんを訪ねて地域調査を行うことにした。この地域調査に関する次の問いに答えよ。

気候に関する問題

交通と生活に関する問題

地域の統計データに関する問題

現地踏査に関する問題

商品流通の歴史に関する問題

浜田市の地域政策に関する問題

正解

後藤健夫氏コメント(教育ジャーナリスト)

大学共通テストでも出題 「探究」をどう教え評価するか(日経新聞)後藤健夫氏

大学入学共通テストの本試験が終了した。来年度からは新学習指導要領による出題となり、探究科目が登場するほか「情報」科目も出題される。今年度の出題の中には来年度以降の出題を示唆するものもあった。例えば地理B第5問である。島根県浜田市でのフィールドワークを題材に、地理で学ぶ基本的な事項から最後は過疎問題を問う。過疎などの地域課題は「総合的な探究の時間」で扱うことが多いテーマだが、これを地理探究などの科目と連動して学ぶ必要を示している。課題解決といえども教科で学ぶ知識はもちろん重要であり、その知識をいかに活用するかが問われる。共通テストのようなマークシート方式の出題で「探究」をどのように評価をしていくのかにも注目したい。