【交流】地域活性学会の皆様方と密接に連携していきたい

みなさんこんにちは。初めましての方が多いと思います。早稲田大学環境総合研究センター上級研究員の岡田久典と申します。よろしくおねがいいたします。

国際P2M学会と地域活性学会の連携プロジェクトを企画

地域活性学会とは、白井、大和田、奥山先生達とともに「SDGs を活かす持続可能な地域づくり研究部会」に参画し、「SDGsを活かす地域づくり(晃洋書房)」を2022年に世に問うたこと、斉藤先生が主宰されておりますJK(実務家教員)部会で色々お世話になっていること、そうした関係で、私のホームグラウンドである国際P2M学会発行のマガジンに斉藤、奥山両先生に寄稿をお願いしております(2023年1月発行予定)。また、大和田先生を中心に両学会の今後の連携プロジェクトが企画されています。

国際P2M学会のマガジンhttp://www.iap2m.org/

早稲田大学の中でも人気の教員の一人

岡田は、農学部・大学院で地域活性化等を学び、メガバンクのシンクタンクでICT、地球環境、地域活性化の研究に従事し、現在に至ります。現在の仕事のジャンルは、プログラムマネジメント一筋(プロジェクトの有機的集合体の統合マネジメント)で、研究分野も地域課題解決分野のプログラム&プロジェクトマネジメントが専門で、社会システム工学の博士学位も最近取得しました。早稲田大学において、ここ15年ほど1年契約更新の(統合的な地域課題解決系)全額外部資金獲得で専任常勤研究員のポストを得ています。仕事は研究員ですが、全学対象オープン授業(単独担当、通年、12年目、「地域・環境・エネルギーを考える」等)や、地域系サークルの顧問などで学生と接する機会が多く、早稲田大学の中でも人気の教員の一人だと自負しております。本人は、学生の指導を天職と考えていますが、日本の大学制度の中では横断型・実装型研究分野は認知されていないので、教育関係の仕事は回ってきません。そういうことで、域学連携ということで、サークル活動と地域の連携を進め、山形県小国町との域学連携事業は10年目を迎えました。

小国町での学生合宿の様子

常に社会課題解決を意識

また、地域の活性化には、科学技術の的確な知識と、地域議会のエンパワーメントが重要との問題意識で、地方議会議員や首長を対象としたセミナーをコロナ流行前に数年間実施し、のべ3500名の地方議会議員や首長が参画しています(現在休止中)。ここ10数年で、緑の分権改革(総務省)、JST―RISTEX環境エネルギー領域、W-BRIDGE(ブリヂストンと早稲田大学の連携、13年間で100以上のプロジェクトを統合的にマネジメント)、AEONTOWA(里山を中核としたイオン環境財団との連携研究・教育)といった国やグローバルカンパニーの地域課題解決型の多数・大型のプログラムマネジメントオーガナイザーを勤め事務局を率いてきました。常に社会課題解決を意識し、科学技術のエビデンスと地域の事情をベースとした実装型の地域プロジェクトを束ねてプログラムとして運用しております。

グリーン・スローモビリティとして急速に認知されつつある低速電気バスの実装研究シンポジウムにて、会場の早稲田大学10号館前で。

メインテーマは分野横断、実装、プログラムマネジメント

岡田は、この35年(大学院含む)の職業人生の中で、常に分野横断、実装、プログラムマネジメントをメインテーマとして取り組んできました。統合、つながり、連携、スキーム&システム&サービス、プロファイリング、アーキテクチャ、戦略マネジメント、ライフサイクル、価値指標といったP2Mマネジメント研究を自然体でやってきたといえます。とにかく、横断型志向で、おかげさまで、霞ヶ関の全省庁と仕事をしましたし、46の都道府県市区町村とは仕事をすることが出来ました。民間企業とも積極的に動いています。大学等の既存組織からのニーズは少ないのですが、グローカル社会・企業や未来のニーズを強く感じて活動に従事しています。今一番気にしているのは、P2M理論と現場経験を駆使した地域活性化や諸政策における「EBPM」(通常はEvidence Based Policy Making Policyの部分をProgramやProjectに変えてもよい)の推進です。体が言うことを聞く間にモノにしたいと思っています。もう一つ取り組んでいるのが、大学と企業や地域が多世代共創で共に育ち・学ぶプログラムの構築です。里山をテーマに全国の地方自治体アンケート調査によって見出された、要素をもとに、多くの市町村やイオン環境財団を初めとするイオングループの各企業と連携して、「共育プログラム」を構築しています。その中間成果を2023年1月19日(木曜日午後)、早稲田大学大隈講堂及びウェビナー(無料、登録必要)で開催いたします。是非ご覧下さい。

岡田が副代表を務めるAEONTOWAリサーチセンターhttp://www.aeontowa.jp/

地域活性学会の皆様方とは密接に連携をしていきたい

地域活性学会の皆様方とは密接に連携をしていきたいと考えておりますので、今後ともご指導ご協力よろしくお願い申し上げます。

Writer:岡田久典(国際P2M学会)