第14回研究大会を終えて | 地域活性学会JK

左から御園愼一郎会長、木村実行委員長、堀本事務局員

地域活性学会第14回研究大会が示したもの（会長御園愼一郎）

顔の見える学会運営

「実践と研究で拓く地域活性学の地平」をテーマとした二日間にわたる地域活性学会の第14回研究大会を無事成功裡に終了することができました。コロナウイルスの影響によって2年続けてオンライン開催とならざるを得なかった研究大会でしたが三年ぶりに対面で開催することができました。依然としてコロナの影響が懸念される中、前日の「第二海堡」へのフィールドリサーチを含め運営に万全を期していただいた木村乃実行委員長をはじめとした学生さん、スタッフのみなさま、そして金沢八景キャンパスを会場として提供していただくことをはじめ運営に大変なご尽力をいただいた小山嚴也関東学院大学学長をはじめ大学関係者のみなさま、パネラーとして参加いただいた三浦半島の市町の首長さまはじめご来賓のみなさま、そして久しぶりの対面大会に参加し活発な議論を展開してくれたすべての学会員と大会に参加していただいたみなさまに心から御礼を申し上げます。地域活性化に取り組む実務家と行政マンと研究者が共通の土俵の上で地域課題の解決に知恵を絞るという地域活性学会の理念を実現する象徴的なプラットホームが研究大会です。オンラインでの議論も十分効果はありますが、やはり対面での議論は一味違うものがあったのではないでしょうか。皆さんの各会場での議論、また、一日目の実務家のみなさんのパネル、二日目の首長さんたちのパネル、それぞれどれもが熱く内容もとても濃くて得るところ大きかったと思います。 1000人におよぶ我が学会にどんな人がいてどんなことを考えているのか、お互いがネットワークで結ばれることによってお互いの知見を結びつけそれぞれの学会員の皆さんの活動をより充実したものにしてもらいたい。そんな思いから昨年会長に就任した際に「顔の見える学会運営」ということをテーマの一つに掲げました。この研究大会が学会員の皆さんの顔がより鮮明に見えるようになるきっかけになったと信じています。

「地域活性学の体系」の構築

さて、本大会で「地域活性学の体系」構築に向けた地域活性学会としての活動をスタートすると宣言しました。地域活性化という人間社会の活動全般を素材とする我々の研究を体系化する作業は容易ではないでしょう。まだ誰も成し遂げていない挑戦だと言って過言でありません。我々の前には広大な荒野が広がっています。そういう意味で今回の大会テーマ「実践と研究で拓く地域活性学の地平」はまさに我々のこれからの活動にぴったりだったと言えるでしょう。体系化の作業を展開していく前提は色々な地域で繰りひろげられているさまざまな地域活性化の実践活動と研究の成果がしっかりと蓄積されていることです。まさに我々地域活性学会の活動成果の蓄積が基礎土台となって地域活性学の体系が構築されると言っていいと思います。今回の研究大会が地域活性学の体系化に向けてのターニングポイントになった研究大会であったとのちに振り返って評価できるようになってほしいと願いつつ本大会が無事終了できたことのお礼の言葉に替えさせていただきます。

関東学院大学卒業生である小泉進次郎代議士による挨拶（ビデオレター）

第14回研究大会を終えて（第14回実行委員長木村乃）

３年ぶりの対面開催となり、しばらくお会いすることのなかった方々との再会、PC越しでしか面識がなかった方々との“初対面”もあり、参加者の皆さんが終始笑顔でいらしたことが最もうれしかったことです。御園会長が提唱されている「会員の顔が見える学会」を推し進める機会になったものと思います。また、JK（実務家研究者）と研究者のコラボによる新しい展開の可能性も見えてきました。大会テーマ「実践と研究で拓く地域活性学の地平」にも大きな弾みになったものと思います。基調講演をおつとめいただいた末松広行様、JKパネリストの皆様、首長セッション登壇の皆様、座長の皆様、第１会場での司会進行を務めてくださった藤田本部理事、事務局の寺尾さん、堀本さん、そしてドキドキしながら運営にあたってくれた学生スタッフたちと本学教員スタッフ、皆様に心から感謝を申し上げたいと思います。今回の経験を次回・豊岡大会につなげていきましょう。

第15回開催地は兵庫県豊岡市（第15回実行委員長宮垣健生）

今回はじめてリアル参加という形で研究大会に参加いたしました。とてもフレンドリーでパワフルな理事・実行委員の皆様と前日金曜日からご一緒することができ、沢山の刺激をいただきました。会場となった関東学院大学のキャンパスの美しさ、学生スタッフの方々の礼儀正しく丁寧な対応、小山学長の素晴らしいご挨拶と圧倒されることばかりでした。獅子奮迅の陣頭指揮をとっておられた木村実行委員長のお姿を近くで拝見できたことが、来年度の豊岡大会に向けても大変勉強になりました。来年の第１５回大会は２０２３年９月２日、３日の日程で兵庫県北部の豊岡市にて開催いたします。地元側ホストとして今回の研究大会で学ばせていただいたことをうまく活用し、楽しんでいただける大会にしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。