奨励賞受賞報告(四国大学)

この度、地域活性学会第17回研究大会において、片岡・原の学生2名が発表した学生放送局SBCの2年目の活動をまとめた論文に奨励賞を授与いただき、誠にありがとうございました。実は昨年度も別の学生がSBCの1年目の活動をまとめ、奨励賞を授与いただきましたので、2年連続という快挙となり、大変光栄に思っております。

四国大学は2025年に学園創設100周年を迎えます

四国大学は、徳島県徳島市に位置し、来年(2025年)に学園創設100周年を迎える私立大学です。地域社会と連携した実践的な教育を重視し、文学部、経営情報学部、生活科学部、看護学部の4学部を展開しています。特に、最近は情報技術やデータサイエンス分野に力を入れ、学生の専門知識を深めつつ、地域貢献や社会貢献ができるよう、人材育成に努めています。学生には地元出身者が多く、地域に貢献したいという意欲が強いのが特徴で、地元の活性化や課題解決に繋がる実践的な研究を行っています。

 

四国大学放送局SBCという情報発信活動をしている有志メンバーが奨励賞を受賞

今回、奨励賞をいただいた学生たちは、前述のとおり四国大学放送局SBCという、学生が主体的に集まって情報発信活動をしている有志メンバーです。そのSBCの一部メンバーが、小学校の子どもたちが地元の伝統文化である阿波和紙の紙すきを体験し、同時に自分たちの学びや学校を紹介するという映像制作の授業にアシスタントとして参加しました。学生たちは映像制作のサポートしながら子どもたちの活動を記録し、その様子をSBCニュースという月例番組で配信するプロセスを担当しました。この経験は、映像制作の指導と地域文化の魅力発信といった両面から学びを深め、それら一連の取り組みを論文にまとめ、発表しました。その子どもたちの作品は、後日、学生たちが配信業務を担った映像のコンテストで最優秀を獲得しました。そのような成果に導けた経験も素晴らしいことですが、直近で寄り添い経験してきた内容をネットニュースで上手く伝えられた経験は、VTR映像の制作スキルや表現力・発信力を大きく高めることにつながったと思います。これからも学生放送局SBCを通じて地域と向き合い、地域の魅力を伝える活動を続けてほしいと思います。SBCの活動は、取材を通して地域を深く知ることができ、映像を通してその良さを発信することができるため、そのフィードバックが取材力や発信力のさらなる向上につながります。地域に寄り添い、その声を届けることで、視聴者にも愛されるネット放送局となるよう、今後もSBCを盛り上げ、地域との強い絆を築いていくことを期待しています。

山本耕司(四国大学経営情報学部メディア情報学科教授)