地域ブランディングを、研究と実践の両輪で

2022年、地域活性学会の第14回研究大会に参加

日経トレンディ編集長を経て、大学教員に

サイバー大学IT総合学部の北村森です。2022年に入会いたしました。よろしくお願いします。もともとは雑誌の編集者でした。41歳で出版社を退職するまでの大半を、製品やサービスの実使用評価や消費トレンド分析をテーマに据えた月刊誌、日経トレンディ編集部ですごしました。2005年1月〜2008年3月、同誌の編集長を務めています。

テレビ・ラジオ番組のコメンテーターなども務める

地域の観光事業者向けのセミナーに登壇(2022年10月)

「商品はそもそもどうあるべきか」を模索

2008年に出版社を退職。独立したあとは、各種メディアでの執筆・出演を続けてきました。上の画像はニッポン放送の「あさラジ!」でパーソナリティを務めた際のものです。私が大事にしているのは、「消費者がお金で買えるものすべて」を視野に入れながら「では、それぞれの商品はそもそもどうあるべきか」を考察するところにあります。

企画・立案を担った事業「まるごと酒旅」

https://www.nanto-sakebitari.com/

2010年代から地域ブランディング事業を

メディアでの執筆・出演を重ねつつも、2010年代半ばごろから、「あなた自身がプレイヤーとして商品開発やブランディング事業に参画せよ」との話を各地からいただきました。例えばANA国内線の機内販売商品開発プロジェクト「北村森のふか堀り」もそうですし、経済産業省の北海道や東北の経済産業局による地域ブランド創出支援事業にも携わってきました。

クラウドファンディング特集の監修役も

 https://shopping.nikkei.co.jp/pages/nippon-pride2

地域マーケティング論などの科目を担当

上の画像は、日本経済新聞社のクラウドファンディングサイトで、私が監修を担っている特集ページ「NIPPON PRIDE」です。全国の事業者と一緒に、ほぼゼロからの商品開発に挑んでいます。そして2017年、通信制の4年制大学であるサイバー大学の教授職に就きました。地域マーケティング論、商品企画論、地域おこし実践論などを担当しています。

鹿児島の種子島で現在、6次産品を開発

両輪だからこそ貢献できることを大事に

こうして現在では、地域ブランディングに関する研究・取材者としての仕事と、実践者としての仕事を両立している毎日です。研究と実践の両輪に携わっているからこそ見えてくるものが必ずあるはず、と踏まえ、他大学の先生方との共同研究も進めながら、毎年5案件ほどの地域ブランディング事業を手掛けております。週の半分は東京を離れた出張生活です。

地域活性学会で、これからたくさんのことを学んでいきたいと思います。ご指導のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

Writer:北村森